ストローク
『ストローク長』
ひとかきで進む距離の事です。
当然これが長い人の方がストローク数は少なくなります。
『ストロークパワー』
ひとかきを行う時のプル(手のかき)の強さの事です。水泳は速く泳げば泳ぐほど水の抵抗(スピードが遅くなる原因)が大きくなります。なので速く泳げば泳ぐほど水の抵抗に打ち勝つパワーが必要となります。
『ストロークテンポ』
ひとかきを行う速さの事です。
これが速い人ほど速く泳げます。とは言えま
せん。ここが1番難しい。
ストローク長×ストロークテンポ=がスピードになります。そしてそれを実行する為には、そのスピードで生まれる水の抵抗に対抗するパワーが必要になる。というわけです。
つまり、ストローク長が1mの人が10秒間に10回手を回す事が出来たら1×10でその人のスピードは10という具合になります。
逆に言えば10秒間に15回も手を回しても、ひとかきで0.6mしか進まなければ15×0.6でその人のスピードは9にしかなりません。
そしてそのスピードは100m.200mと距離が伸びれば伸びるほど大きな差となります。
なぜならたくさん手を回せば回すほど水の抵抗は増え、疲れやすくもなるからです。
前置きが長くなりましたが、今はストローク長を伸ばし、できるだけ楽に出せるスピードを伸ばしています。そうする事でレースにおける前半を楽に速く入る事、そして後半のスピードupができるように練習をしています。
しかし口で言うのは簡単。実際にこれを練習中向上させようとすると相当の集中力と体力が要ります。
人は本当に集中する時は1つ以上の事を注意するのが本当に難しいです。加えて力強くストロークを行わないといけないので本当に集中力と体力が要ります。
ストロークに対する集中力が弱いと、疲れで気が散ってしまい、集中力が低下してしまいます。
しかし逆にストロークに対する集中力が高いと、集中している分だけ疲れに対する感覚が鈍くなり、疲れを感じにくくなる分ストロークに集中できると思います。もちろん練習が終わった後は頑張った分だけ疲れがドッときますが、これで持久力もUP!
ストロークに思い切り集中する事で一石二鳥ですね。
というふうに常に前向きに取り組み、自分のストロークに集中して練習を行いましょう。
最後に、ワールドカップで池江璃花子選手が100mバタフライで日本新記録を樹立したのですが、その時のレースをYouTubeなどで見てみてください。
本当にストローク長が大切なんだな。というのが、よく解るレースです。
来月は練習時間も練習回数も多いですが、高い集中力でテクニックと持久力、そして全ての物事を前向きに捉えられる心を鍛えていきましょう!